毎朝、子どもを起こし、ごはんを出し、支度を急かす。
気づけば自分の準備は後回しで、余裕もないまま一日が始まる
——そんな毎日に、ずっとモヤモヤしていました。
そこで、思いきって少しだけ早起きを始めてみたんです。最初はきつかったけれど、少しずつ“整う朝”が重なって、気づけば1年。
朝に自分のための時間があるだけで、心がふっと軽くなるのを感じました。
この記事では、「無理なく続けられる朝時間のつくり方」と「自分と家族を整えるルーティン」をまとめています。
バタバタしがちな朝こそ、小さな工夫が一日を変えてくれる——
明日を少しラクにするヒント、きっと見つかるはずです。
【実例紹介】ワーママのリアルな「朝の時間割」公開
ちょっとだけ早起きするようになって、暮らしに“整い”が戻ってきました。
この章では、フルタイムで働くワーママのリアルな朝の時間割を、余すことなくお見せします。
起床から出発までの流れを紹介
朝4時30分。アラームが鳴ると、なるべく音を立てないようにそっと起き上がります。
夫と2人の子どもがまだ眠っている間が、私にとって唯一の「自分時間」です。
この朝の2時間が私の一番好きな時間です。「私のためだけの時間」。この時間があるだけで、一日の満足度が全然違います。現在のルーティンは以下です。
朝はこんな流れで進みます。
- 4:30~4:45|起床&準備
- 4:45〜5:00|運動(10~15分)
・Youtubeでヨガやラジオ体操で運動 - 5:00〜5:15|読書(15分)
・その日の気分で選んだ本で、15分間の読書 - 5:15〜5:30|今日のToDo整理・ジャーナリング(15分)
・手帳を開いて、その日のやること紙に書き出し
・感謝や気づきを書く「ジャーナリング」で心を整える習慣に - 5:30〜6:30|好きなことタイム(60分)
その日の気分で選べる、充実の1時間:
- 家計管理
- ブログで発信準備
- 投資チェック(インデックス投資・高配当株)
- 旅行計画や家族の未来の準備 - 6:30〜7:30|子ども起床&出社準備(60分)

6時半には子どもを起こすようにしています。
…こんな風に、朝の時間割が回るようになったのは、つい最近のことです。以前は、子どもと一緒に起きてバタバタと朝をこなすだけで、自分の心も体も整わないまま1日が始まっていました。
忙しくてもムリなく回せる工夫とは?
「毎朝、何をしようか」と考える時間が、実は一番のストレスだった――
そう気づいたとき、私は「決める時間をなくす」ことを目指すようになりました。
井上新八さんの『続ける思考』を読んでから、「続けるためには習慣にしてしまうのが一番」という考え方が、すっと腑に落ちたんです。



井上さんの朝ルーティンには衝撃を受けました。実体験を元に書かれたこの本から沢山のことを学びました。
朝の流れを“固定”してから、迷いが減り、自然と体が動くようになりました。
やることが決まっているだけで、心にも時間にも余白が生まれる——そんな朝が、少しずつ積み重なっていったのです。
完璧じゃなくていい。崩れてもまた戻ればいい。
ルーティンは、自分を整え続ける力になり、忙しさの中でも私を支えてくれる存在になりました。



習慣の力って、やっぱり最強だなと思います
【時間確保】「朝時間」はどうやってつくる?
「朝が弱いからムリ」「とにかく朝はギリギリまで寝ていたい」。
昔の私もそう思っていました。でも、ある“前提”を変えたことで、少しずつ朝の時間を自分のものにできるようになったんです。
子どもが起きていない時間を選ぶ理由
朝時間の確保で一番大きな転機になったのは、「子どもが起きていない時間を使う」と決めたこと。
起きてから寝るまで、子ども中心に回っていた生活。
静かなはずの夜も、子どもが寝てからも洗い物や明日の準備、仕事の続きで結局バタバタ。
夜は自分の時間のようで、実は「残り時間」でしかありませんでした。
だからこそ、自分でコントロールできる“朝”を選んだんです。
子どもが起きてくる前の時間が、「誰にも邪魔されない静かな時間」です。



残った時間を充てるのではなく、一日のスケジュールの中に、最初から自分時間を確保してしまうのがポイントです。
スキマ時間では“整える”には足りなかった
ワーママの暮らしにはスキマ時間がたくさんあります。
- 通勤電車の中
- 洗濯機を回している間
- 子どもがトイレに行ってる数分
でも、スキマ時間では“整える”ことまでは難しいと気づきました。



子どもの昼寝時間も使えますが、日によって時間が違ったり、定期的にまとまって時間を確保するのは難しかったです
整えるためには、「短時間でも落ち着いて取り組めること」「頭と心をゆるめる時間」が必要。スキマ時間は「作業」には使えるけれど、「自分を取り戻す」には浅すぎたんです。
【習慣化の工夫】忙しくても続く朝時間のコツ
「やってみたいけど、私には続かないかも…」
実は私も、何度も三日坊主を繰り返してきました。
でも、少しずつ試して、続けやすい工夫が見えてきたんです。
完璧を目指さず「できたこと」に目を向ける
最初のころ、私は「毎日4時に起きて全部やる」と意気込んでいました。
でも現実は、夜更かしした日、子どもが夜泣きした日、家事育児で疲れきった日…。
そんな日は、起きられない自分を責めてしまい、どんどん気持ちが下がってしまいました。
ある朝、「昨日より10分早く起きられた」ことに気づいて、思ったんです。
「できたこと」に目を向けていいんだなって。
- 1日だけでも早く起きられた
- 短くてもストレッチできた
- 子どもに優しく声をかけられた
そんな「できた」を積み重ねていくと、少しずつ朝が好きになっていきました。



最近は、「自分ならできる!」と信じる気持ちである自己効力感を意識しています。
ごほうびや楽しみで自分を後押しする
習慣にしたいことって、最初は「ちょっと面倒」に感じるもの。
だからこそ、私は“朝のごほうび”を用意するようにしました。
- お気に入りのマグカップで飲むコーヒー
- 好きな香りのアロマを炊く
- おしゃれな手帳&ボールペンを使う
こうした小さな楽しみが、「起きたい」「朝を楽しみたい」という気持ちにつながります。
朝をがんばるための“ニンジン”は、自分で用意していいんです。
タイムログで振り返り、小さな変化を可視化
続けられているかどうか、見える形にしておくと、モチベーションが保ちやすくなります。
私は手帳で日々の行動を記録しています。
たとえば:
- 起床時間の記入
- 毎日のルーティンtodoリストの確認(読書、運動、ジャーナリング)


数日続けると、「けっこうやれてるじゃん」と思えたり、逆に「最近やれてないな」と気づけたりします。振り返りがあると、「整える力」が自分の中にちゃんと育ってることが見えてくるんです。
【Before→After】「朝時間」で得られた変化
朝時間を取り入れて、何が変わったか。
正直に言うと、劇的に人生が変わった!…なんてことはありません。
でも、毎日の中に「ちいさな変化」がいくつも起きました。
自分:気持ちに余裕が生まれた
以前の私は、毎朝が「戦争」でした。子どもを起こして、朝食を準備して、自分の支度をして…気がつけばイライラして、口調もきつくなる。
でも今は、「自分を後回しにしない時間」があるだけで、こんなにも余裕が生まれるんだと驚きました。
- 一息ついてから子どもに声をかけられる
- 自分の気持ちにゆとりがある
- 朝のイライラがぐっと減った



朝が気持ちよくスタートできると、一日が良い気持ちで始まります
家族:関わり方が変わって笑顔が増えた
気持ちに余裕ができると、家族への関わり方も変わります。以前は、子どもが朝の支度に時間がかかると、つい「早くして!」と怒ってばかりでした。
でも、朝に自分を整える時間があると、たった数分の違いで、「こなす」から「向き合う」へと変わっていったように思います。
- 子どもの様子を観察できる
- 少しの余白で、会話ができる
- 笑顔で「行ってらっしゃい」と言える
暮らし:家の中に“整っている感”が出てきた
朝時間に、少しだけ片づけや掃除をするようになったら、気がつけば「なんとなく整ってる」空間が増えました。
- テーブルの上がクリアなまま
- 前日の洗濯物を片付けておく
整っている空間にいると、自然と気持ちも落ち着きます。
それが1日中キレイじゃなくてもいいんです。朝だけでも整っていることが、安心につながっている気がします。
朝時間をはじめたことで、生活が劇的に変わったわけではありません。でも確実に、「ちいさな整い」が日常のあちこちに広がっていきました。
そして気がつくと、自分も、家族も、暮らしも、ちょっとだけ心地よくなっていたんです。
【まとめ】朝時間がくれる、毎日のちいさな余白
毎朝のバタバタに追われていた日々。
少し早く起きて、自分の時間をつくるようになってから、気持ちにも暮らしにも、ちいさな余白が生まれました。
子どもにやさしく接する余裕
家がほんの少し整っている安心感
「今日も悪くない」と思える朝の始まり
完璧じゃなくていい。少しずつ、自分のペースで続けていけば、朝時間はきっと味方になってくれます。
忙しい毎日にこそ、ほんのひと工夫で“整う朝”はつくれます。
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